終わり

2020シーズンをもって、選手としての活動に区切りをつけることにしました。
不測の事態に備えて選手登録は残すものの、既にトレーニングからは外れています。

この年齢なので、競技を続けるかどうかは毎年頭を悩ませるところです。
せっかくなら自分の中でやり切った感覚を持って終わりを迎えたいものですが、何をもって「やり切った」になるのかは判断、設定が難しいと思います。
昨シーズンは試合に出れていない状況でシーズンが終わってしまいました。
方法の正否は別として取り組み自体はこれまでの人生の中でも一番やったシーズンだったので、ある意味ではやり切ったと言えるのかなとも思いましたが、この状況で辞めるのは何か違うよなということがどうしても引っかかってしまい、もう一年やってみようということになりました。
まずは何か少しでも積み上げて現状に抗うチャレンジをすること、その上でプレータイムの奪還と自分が出た試合での勝利、そして県1部初ゴールを目標に掲げました。

取り組み的には去年の方が苦しいことをやってきたと思いますが、目標としていたことをある程度達成できたので、ここを区切りにしようかなという感じです。
正直、「やり切ったぞー!」という清々しい感覚はあまりなく、徐々に良くなっている途中でリーグが終わってしまったので、もう少しやりたかったなという物足りなさもあって、昨シーズンとはまた違う未練めいた感覚がありますが、それより他のチャレンジに時間を割きたいという気持ちの方が強いので、後ろ髪を引かれる想いで区切りをつけました。

人数が足りなくて試合ができないからと助っ人のつもりでチームに入ったときは県3部。
屋外で雪かきをしてから試合したこともありましたね。
何とか3部→2部→1部とカテゴリーを上げ、昨シーズンは全日本選手権でのベスト8も経験させてもらいました。
それら全ての大会でピッチに立ち、緊張感のある試合を経験できたこと、ゴールの喜びを味わえたことは本当に良かったと思っています。
自分のパフォーマンスでチームに貢献できたのは本当に初期のほんの僅かな試合しかありませんでしたが、若い子たちが成長し、結果が出る時期に在籍できて、幸運なことにこの実力では考えられないほどの良い想いをさせてもらいました。
たくさん良いパスをくれて、俺のミスでたくさん走らせてしまったチームメイト、本当にありがとうね。

また、チームを指揮して下さった歴代の監督、昨シーズンお世話になった低酸素トレーニングのトレーナーの方からは、この年齢になっても新たなことを知れたり、パフォーマンスを向上できるということを学びました。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。

そして、何度も言ってますが、やはり応援して下さった方々の存在は一番大きかったです。
会場に来て下さる方、試合前や練習に入る前に「頑張って」と声を掛けて下さる方、皆さんの存在がモチベーションでした。
面白いフットサルを観たいならトップチームを観ればいいし、もっと言えばFリーグや海外のフットサルを観ればいい。
その中で、2ndチームである我々の応援をしていただける、試合を観に来ていただけるというのは本当にありがたかったし、嬉しかったです。
良いプレーを見せることはできませんでしたが、懸命に走るということに関してはどんな試合でも手を抜かずにやってきたつもりです。
それが皆さんに届いていたら幸せです。
本当にありがとうございました。

コロナ渦で家族や応援していただいた皆さんに最後の試合を観てもらえなかったことが唯一の心残りです。

今後、ヴェルデラッソ松阪での活動はクラブ代表と、ランニングクラブの活動になります。
アスキーでの仕事も含めて、これまでトレーニングに割いていた時間、気力、体力を今度は仕事に使って、新たなことにチャレンジしていきたいと思います。

4シーズン、本当に楽しかったです。
ありがとうございました。

ヴェルデラッソ松阪セグンド 29