三重ダービー

2019.5.5(日)@AGF鈴鹿陸上競技場
第21回 日本フットボールリーグ 第7節
鈴鹿アンリミテッドFC vs ヴィアティン三重

JFLでは初となる「三重ダービー」の観戦に行ってきました。

1,308名の来場で、スタンドは超満員。立ち見の方も数多くいました。

初のダービーという背景もあり、とにかく凄まじい熱量でした。
ニュートラルな立場の僕にも両クラブのサポーターの熱い想いがビシバシ伝わってくるぐらいでしたから、あんな雰囲気を作られたら選手が奮い立たないわけがない。
逆にここまでサポーターを熱くさせたのも、自分たちの熱量をプレーで表現してきた選手たちなわけで。

選手たちは魂のこもったプレーでサポーターの心に火をつける。
熱くさせられたサポーターが声援で選手たちを更に奮い立たせる。
こうやって誰かと熱量の交換ができる毎日って、刺激的で幸せな人生ですよね。
これがスポーツの醍醐味でもあるし、スポーツクラブが街に存在する意義のひとつでもあると思う。

この試合は日本のサッカー界のピラミッドで言えば4部リーグ。
Jリーグに比べたら規模も小さいし、観客も少ない。
でも、試合に関わっていた方々一人一人の熱量では負けてないんじゃないかと感じさせてもらえる、熱く激しい好ゲームでした。

どちらのクラブが先になるかわかりませんが、近い将来、三重県からJリーグに参入するクラブが出て、こんな素晴らしいゲームを楽しめる方がもっと増えることを楽しみにしています。

さて、久々に観客としてスポーツ観戦に行きましたが、やはり収容率って重要だと感じました。
この日も観客数は1,300名ですが、超満員で空席がなかったことがすごく良かったと思います。
人と人の距離が近くて、熱気が伝染するので、空席がない状態というのは盛り上がるし、興奮度、熱量は絶対に高まります。

例えば3,000人集客する力がクラブにあったとして、だったらもっと大きなハコを借りて3,000人を集めようと6,000人収容のスタジアムを用意したとします。
当然、短期的に見れば、その試合のチケット収入は倍増します。(仮に会場使用料が上がっても恐らく増益)
しかし、50%の収容率のスタジアムで、3,000人にただ試合を観て帰ってもらうよりも、満員のスタンドで1,300人全員が興奮状態で帰路につく方が長期的にはクラブに利益があると思います。

今回、そういうことを狙ってこの会場を使用しているのか、たまたまこの規模の会場しか取れなかったのかはわかりません(公共施設を抑えるのは本当に大変なんです)が、僕と同じように初めて観戦に訪れた方はきっと大満足で帰られたのではないかと思います。

莫大な資金が必要になるので、簡単なことではありませんが、クラブが自分たちの身の丈にあった形(毎試合満員を狙える)のスタジアムを自前で持つことが理想で、そういう取り組みをするクラブが増えれば日本のサッカーはもっと発展するんじゃないかと考えています。

最後に少し話が逸れましたが、鈴鹿アンリミテッド、ヴィアティン三重の今後の躍進に期待しております。
素晴らしいゲームをありがとうございました。