Futsal Challenge Match MIE 2019

4/28(日)
「Futsal Challenge Match MIE 2019」を主催させていただきました。

この大会は県外より強豪チームを招待し、ヴェルデラッソ松阪及び県内のチームと対戦することで県内のフットサルのレベルアップを図ること、そして県内参加チームが協力して集客活動を行い、一人でも多くの方にフットサルの魅力に触れていただくことを目的に、今回初めて開催させていただきました。

ホンマに言い訳でしかないけど、年度替わりの事務作業と、社会保険の総合調査に当たってしまったことで、力を入れたかった告知活動に全然時間も手間も割けなかったことが本当に悔しい。。
それでも、多くの方の協力のおかげで何とか約180名の方にご来場いただけました。
他チームにもWEB上で拡散してもらいやすい告知の企画等も考えていて、最低でも300名は集めたいと思っていたので、そういう意味では大失敗。
来年開催できるなら、この時期を見越した告知計画が必要になりそうです。

あとは演出の部分。
収益事業ではないので、当然ながら超低予算ではあるものの、その中で少しでも観客の皆様が盛り上がり、選手が奮い立つような演出を行いたいと思っていました。
選手紹介時のBGM、入場曲など、かなり拘ってセレクトして準備していたのですが、ここでもそのCDだけが上手く読み込まれないというハプニング。。
(複数の機器で再生確認してきたのに!何でやねん!!)
急遽、試合間BGM用に用意した曲で代用することに。
あーめっちゃイメージとちゃうわー。

ちなみにMCも自分自身で担当。
恥を捨ててなりきりました。笑
これは意外と好評だったので良かったのですが、やっぱ運営しながら、カメラマンもしながらでちょっと難しい部分がありましたね。
次の試合のマッチコーディネーションミーティングしてる間に4点入ったりしてたし。
運営にもう少しリソースを割けたら、演出の部分が良くなると思うので、次の機会はもう少し協力者を増やしたいです。

試合を重ねるごとに慣れてきて、現場の機材のこともだんだんわかってきたので、決勝はそれなりに「ぽい」演出にはなったんじゃないかなと思います。

さて、試合の方ですが、結果は下記の通り。
■準決勝
NASPA四日市 3-4 Force Futsal ISE
デウソン神戸 6-5 ヴェルデラッソ松阪
■3位決定戦
NASPA四日市 7-1 ヴェルデラッソ松阪
■決勝戦
Force Futsal ISE 3-2 デウソン神戸

初戦から非常に熱い試合で、僅差の好ゲームが繰り広げられました。
NASPA vs Forceは開幕前とは思えないようなバッチバチの試合で、展開も劇的で面白い試合だったし、
デウソン vs ヴェルデは「さすがF」と思わせられるシーンがありながらも、ヴェルデも粘りを見せ、あわや同点という場面も。
スタンドが作り出してくれた雰囲気も後押ししましたね。

それだけに3位決定戦が本当に残念でならない。
あれだけタフな試合をこなした後の連続試合で疲れていたことは理解できるし、準決勝で帰らないといけない選手もいて、セグンドセットまで出場していたので、結果に関しては難しい部分があったかもしれない。
しかし、本当にあれがベストだったのだろうか?

沢山の方の協力があってこの大会が成立していること、沢山の方がわざわざ足を運んで観に来てくれていること。
そして、自分たちがこの大会を主催していること。
この大会は、このピッチは、3位決定戦だろうが何だろうがしっかり戦わなきゃいけない重い舞台だったと思う。

「こんなチームはさっさと降格してしまえ」というのがあの試合の正直な感想です。
協力いただいている方々、観客、審判員、相手チーム、全てに対して申し訳ない気持ちと憤りを感じました。

対して、決勝戦は本当に最高のゲームでした。
この大会でタイトルを獲っても得られるものなど何もありません。
それでも、デウソンからは「Fのクラブが負けてはいけない」という想いを感じたし、Forceはこの大会の意義を感じてくれていたのか、初戦から公式戦と同等かそれ以上に気持ちを出してプレーしてくれていて、両チームの想いや気迫がぶつかり合う名勝負だったと思います。
改めて素晴らしいゲームを見せてくれた両チームに感謝したいです。

前回のブログでも書きましたが、今回招待した「デウソン神戸」は10年前まで在籍した僕の古巣でもあります。

経営難に陥ったクラブは前代未聞の「自主降格」で、現在はFリーグ ディビジョン2に所属しています。
降格により、所属していた選手の大半が移籍し、現在は全く新しいチームとなっています。
そんな状況でしたので、一時はどうなることかと心配しておりましたが、今シーズンより運営組織も一新され、今の選手・スタッフが新しいデウソン神戸を作ろうと努力されています。

今回、クラブを離れて10年目にして初めて対戦することになったわけですが、今のチームは良い意味で今までのデウソンらしくない、礼儀正しく、真面目で、ひたむきに走って、戦えるチームになっていました。
まだまだ若いチームで、F2で勝ち星を拾っていくのは簡単ではないかもしれませんが、今のベクトルで進んでいけば再びF1で活躍できる日がくるのではないかと、一人のOBとして非常に嬉しく思いました。

迷走するクラブに疑問を抱くこともありましたが、今のデウソン神戸なら心から応援できる。
出来ることなら何でも協力したい気持ちです。

そして、そんなチームの中心にいたのがキャプテンマークを巻いた藤川 朋樹 選手でした。
唯一、僕がいた頃に関わりのある選手で、お互い若かった頃に色んな話をした戦友。

波乱万丈なフットボール人生を歩んできたフジ。
大学を卒業し、デウソン神戸に入団してすぐ日本代表に選出されたにも関わらず、クラブではなかなか出場機会に恵まれないことも。
そこからバサジィ大分への移籍を経て、一度はサッカーに転向して単身イタリアへ。
ポーランド、ラトビアでプロサッカー選手になったかと思いきや、また日本のフットサルに戻ってきたりと、独特なキャリアを歩んでいます。

この10年、彼にどんなことがあったのか全てを知るわけではないけど、ピッチ内外で本当に様々な経験をしたのでしょう。
10年前は0点か100点かみたいなプレーヤーだった彼が、誰より献身的に走り、身体を張り、味方に声を掛け続け、ミスの少ない安定したプレーでチームを牽引する姿に感動しました。(パンチのあるシュートは相変わらず健在だね)

「向き不向きよりも前向きに」

10年前、彼に教わった言葉は今でも僕の座右の銘になっています。
この言葉の通り、10年間どんな困難や変化に対しても前向きに取り組み続けた彼だからこそ、このような成長を遂げられたのではないかと思います。
この日、また改めてこの言葉の意味をフジから学べた気がしています。

フジ、ありがとう。
あと何年できるのかわからないけど、やれるところまで頑張ってほしい。
そして、数多くのゴールでチームを救い、一人でも多くの人の笑顔を生んでほしい。
そういうことができる数少ない選手だと思う。

またこうやって一緒に何かできることを楽しみにしています。

最後になりましたが、今大会を開催するにあたりご協力をいただいた
県サッカー協会フットサル委員会、審判委員会の皆様、
デウソン神戸、NASPA四日市、Force Futsal ISEの皆様、
運営にご協力いただいたヴェルデラッソ松阪のボランティアスタッフの皆様、
観戦にお越しいただいた皆様に改めて厚く御礼申し上げます。

これから開幕する東海フットサルリーグ、そしてFリーグにも是非足を運んでいただけると幸いです。