僕が小学校6年生の頃の話です。
全国高校サッカー選手権大会 愛媛県大会決勝戦において、地元・新居浜工業高校が当時5連覇中で一強状態にあった南宇和高校を破り、全国大会初出場を決めました。
東予地区と呼ばれる県東部の高校が優勝するのが約20年ぶり、新居浜市に優勝旗が戻ってきたのは約30年ぶりの快挙で、子どもながらに新居浜のサッカー界が盛り上がっていることを感じたし、彼らが成し遂げたことの大きさはひしひしと伝わってきていました。
中でも一際輝いて見えたのが10番を背負い、チームの攻撃を牽引していた選手でした。
残念ながら新居浜工業にとって初めての選手権は、1回戦で秋田商業高校に敗れ、早々に終わってしまいましたが、県大会決勝がテレビ放映されてから全国大会まで、彼らは新居浜を大いに沸かせてくれました。
そんな熱狂も落ち着いた年明け。
いつものように少年団の練習に行くとOBらしきお兄さんが。
何とあの「10番」が僕たちのチームの練習に来てくれていたのです。
ここでも書いたことがあるかもしれませんが、僕が所属していたチームは6年間一度も勝てないような超弱小チーム。
全国大会に出るような人と関わりがあるはずがありません。
しかし、その昔、このチームにもそれなりに強かった時期があったそうで、彼は紛れもなく我々の「先輩」だというのです。
後で聞いた話では家から自転車で5分ぐらいのところに住んでいる近所のお兄さんだったのですが、当時サッカーが全てだったカワバタ少年にとって、彼はテレビの中のスター。
カズや武田、城や前園と変わらない存在なのです。
そんなスターと一緒にボールを蹴ることができて、目の前ですごいシュートを見せてもらって、サッカーを教えてもらった、あの日のワクワクは今でも忘れることができません。
2023.2.12
ヴェルデラッソ松阪 2023シーズン感謝祭を開催しました。
プロでもないのにこんなことやる必要ない。
応援を呼びかける必要もない。
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
プロの真似事をしたいだけに見えるかもしれません。
しかし、僕は近所のお兄ちゃんが子どもたちのスター、ヒーローになれる可能性を信じています。
憧れの存在が子どもたちの成長を加速させることを信じています。
かつて僕があの「10番」に憧れたように。
ヴェルデラッソ松阪では、2023シーズンを共に戦ってくれる選手を募集しています。
松阪の子どもたちにとってのスター、我が子にとってのヒーローを目指す人生は、何となく毎日を過ごすより大変ですが、きっとあなたの人生を充実させ、輝かせると思っています。
是非、我々と共に熱く戦いましょう。
最後に。。
感謝祭にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回はアカデミー指導者としても活動してきた小久保の退団もあったため、U-15を卒団したOBや保護者の方々も顔を出して下さり、参加者以外にも多くの方にご来場いただきました。
何とわざわざ県外から帰ってきてくれた子も！
改めまして、皆様お忙しい中ありがとうございました。
2023シーズンは新たな船出となり、多くの困難が予想されますが、誠実で頼もしいメンバーが残ってくれたと思います。
彼らと共にまた頑張っていきますので、応援のほど宜しくお願い致します。
