苦渋の決断

2021年11月よりアスキーフットサルパーク松阪の利用料金を改定させていただくこととなりました。

ご利用料金改定のご案内(2021年11月~)

大変難しい決断でした。
お客様には本当に本当に申し訳ありません。

公式の案内文では書き切れないので、こちらでしっかり説明をさせていただきます。

おかげさまでたくさんのお客様にご愛顧いただき、もうすぐ12周年を迎えることができます。
どちらかと言えば上手くいっている施設というイメージをお持ちの方が多いのかなという肌感覚ですし、実際おそらく県内では最も多くの方にご利用いただいているのではないかと自負しております。

しかし、フットサル施設の経営というのは非常に難しいもので、コート等の設備に莫大な資金がかかるし、敷地が広大なため地代や光熱費のランニングコストも高くつきます。
それでも地方であれば客単価1,000円程度というのが相場なので、ちょっと利用者が多いぐらいではカバーしきれないのです。
具体的な数字は控えますが、ざっと一日50人の利用があっても赤字なので結構ハードルが高いです。
そのため、土地オーナーが遊休地活用と社会貢献を兼ねて経営するようなケースが多く、土地を借りて利益を生む事業にしていくのはなかなか難しいビジネスモデルになっています。

お恥ずかしい話、ご多分に漏れず、弊社も常に苦しい経営です。
これは今に始まったことではないのですが、皆様もご存知の通り施設の老朽化も進んでおり、新たな設備投資を行わないことには事業を継続できない時期に差し掛かっておりますので、今後更に厳しい経営になることが予想されます。

会社(自分)だけのことを考えるなら、施設を持たずに近隣のコートをお借りしながら、個サル、大会、リーグ戦などのコンテンツだけでやっていくことが一番です。
しかし、僕はこの場所を守りたい。
この場所があっての上記事業の数々だと思うし、ヴェルデの社会人、U-15、スクール(これらは私の会社とは別法人の事業)、他クラブのスクールなど、弊社以外にもこの場がある前提で成り立っている様々なコミュニティ、事業があるので、彼らのためにも出来ることなら場所は残したい。

そうすると、売上を上げること、経費を削ることの両方を考えないといけませんし、実際にその両面で様々な施策を行うつもりですが、その中のひとつとしてお客様に今回の価格改定についてご理解をいただきたく、お願い申し上げているところです。

これまでの経営が上手くできていなかった私の責任なので、お客様に負担を求めることが大変心苦しいですが、ご理解いただけると幸いです。


あまり自分から発信はしていないので、もしかしたら知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、今年1月よりアスキーフットサルパーク松阪を運営する株式会社アスキースポーツの代表取締役に就任しています。

社員時代から仕事内容は何も変わっていませんし、お客様と会社の両方の立場で物事を考え、判断してきたつもりでしたが、やはりポジションが変わるとよりリアルになりますね。
社員時代は何とか値上げせずにやっていきたいと粘っていましたが、お客様の前でええかっこしてた部分の方が強かったかな。
自分の考えの甘さを痛感しています。

お客様には多大なご迷惑をおかけしますが、その分サービスで返していけるように尚一層頑張っていきたいと思いますので、ご理解・ご協力のほど、宜しくお願い致します。

なお、サービス向上のための第一施策として、11月より個サルプログラムも大幅に変更します。
未経験の方が入りやすいコース、しっかり動きたい方のためのコースを新設しています。
2021年11月以降の個サルプログラム・参加費について

ニーズが多様化する中で、より細かくそれに対応していくための改革です。
是非、ご希望やご都合に合わせてお越し下さい。

皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、今後とも宜しくお願い致します。