いい人でいたい。

いい人でいたい。

だいぶアホそうな字面で嫌なんですけど、僕が子どもの頃からずっと持ち続けていて、自分の中で大きなウエイトを占める価値観のひとつです。

何をもって「いい人」なのかは考え方によって分かれるでしょう。
置かれた状況や環境によって変わる部分もあると思いますので、明確に定義、言語化することは難しいと思いますが、僕の中ではザックリ「いい人=利他的な人」

いい人でいたいから、できるだけ利他的な言動を心がけています。
もちろんできないこともあるけど、そうあろうとする姿勢が大切なのではないかと思っています。

特定非営利活動法人 love.fútbol Japan さんの
子どもサッカー新学期応援事業】及び【アオアシ奨励金
2023年分の申込受付が開始されました。

アスキーフットサルパーク松阪は 1% FOOTBALL CLUB を通して、個サル売上の1%をこの活動の支援に役立てていただいております。
これらの活動に関することは 過去のブログ でご説明しておりますので、こちらをご覧下さい。

なぜ、弊社がこの活動の支援に取り組んでいるのか。
「全て世の中のためです」などと綺麗事を言うつもりはありません。
サッカー人口を増やすための活動は弊社にとって未来への投資でもあり、社会貢献活動を行っているというブランディングの一環でもあります。
打算的に取り組んでいる部分がないと言えば噓になるでしょう。

しかし、やはり根底にあるのは「いい人でいたい」というモチベーションで、この活動を通して、利己的になりがちな自分たちの事業を利他側に調整させていただいています。
サッカー・フットサルの普及を掲げながらも、そこに対価を発生させることで、本来ボールひとつあれば楽しめるはずのスポーツを「お金のかかるもの」にしてしまっている自己矛盾に対する落としどころを作っていただいているといった感じでしょうか。
利他的に生きたいと思いながらも、自身の生活を守ることを優先してしまっている自分に対する罪滅ぼし?言い訳??のようなものなのかなと思っています。

もうひとつ、利他の精神を語る上で好きな思想があります。
それは、ここでも何度か紹介した気がしますが、「ノブレス・オブリージュ」という考え方です。
西洋の貴族から生まれた思想で、「財産、権力、社会的地位を持つものは社会的義務が伴う」という意味。
「財産、権力、社会的地位」は与えられたものなので、自分を犠牲にしてでも果たすべき社会的義務があるという考えです。

例えば、今あなたが十分なお金を稼ぎ、素敵な家族や仲間に囲まれて、週末には趣味を楽しめる豊かな生活を送れていたとします。
それはあなたが勉強や仕事を頑張って手に入れたものかもしれませんが、果たしてそれだけでしょうか。
全てがあなたの努力や能力によるものでしょうか。

あまり良い例えではありませんが、今あなたがウクライナに生きていたとして、同じ努力や能力で同じ成果を挙げることは可能でしょうか。
現代の日本という平和な国に生まれたこと、尊敬できる両親のもとに生まれ、良い教育を受けられたこと。
これらはあなたが偶然手に入れた恵みです。
であれば、それをできるだけ多くの人に還元し、循環させていくことがあなたの責任ですよ。
という考え方が「ノブレス・オブリージュ」です。


これはお金持ちのことだけを言っているわけではなく、

サッカー・フットサルができる環境に生まれたこと
良い仲間と出会えたこと
毎日食べていけること

大なり小なり、みんな偶然の恵みを手に入れているんだから、それを社会に返していきましょうねということです。

僕は偶然にもサッカーというスポーツに出会い、それを長く続けられる環境に身を置くことができました。
これを次世代のサッカー仲間たちに還元すべく、微力ながらこの活動への支援を行っています。

社会貢献活動といったわかりやすいことだけでなく、日々の小さなことから利他的な生き方を選択し続けたいものです。
例えばトイレのスリッパを並べるとかね。
冒頭にも書きましたが、たとえできなかったとしても、そうあろうとしていることが大事なんじゃないかな。
その姿勢だけは失わずに持っていようと思います。