松阪市の結婚式場【Villa Felice ORVIETO】が2023年6月をもって閉館となりました。
ここは9年前に我々が結婚式を挙げた会場です。
閉館の報せを受け、最後に家族でお邪魔してきました。
当時の僕は結婚式にそこまで興味がありませんでした。
奥さんはやりたいだろうし、普段なかなか会えない友だちも来てくれて面白そうだなぐらいの感じかな。
なので、会場にも全くこだわりがなくて、予定していた人数が入る会場ならどこでもいいんじゃない?ぐらいの感覚でいました。
しかし、いくつかの式場を見学させてもらった中で、夫婦揃って迷わずORVIETOさんに即決でした。
何が良かったかって、やっぱり “人”
どの方と話しても感じが良くて、親身になって話を聞いて下さる。
もちろん、他の式場の方々の感じが悪かったわけではありませんが、ORVIETOの方々の人柄はその中でも一際魅力的でした。
結婚式をする上で、僕の唯一の拘りは「松阪市内の会場」であること。
遠く離れて暮らす家族や友人に、僕が生涯暮らしていくと決めた街に来てもらう機会を作りたいと思ったからです。
愛媛から6時間以上かけて来てもらう方が20人ほどいらっしゃったので、式場が綺麗とかオシャレとかそんなことよりも、気持ちの良いおもてなしをしていただける会場がいいなと思ったのがORVIETOを選んだ理由。
結果的に我々の選択は正しかったと思います。
自分たちにとっても本当に最高の一日になったし、ゲストの皆さんからもめちゃくちゃ良かったという声をいただくことができました。
(スピーチや余興をお願いした皆さんの破壊力がとんでもなかったのは大前提!!フラッシュモブすごかったって話は9年経った今でもされることがあるぐらい。)
人生最良の一日を過ごした場所がなくなってしまうのは本当に悲しい。。
しかし、最後にこうして子どもたちを連れて再びここに来ることができたことは、我々家族にとって本当に良かったと感じています。
最近は結婚式を挙げないカップルも多く、コロナ禍はそれを加速させてしまったようです。
それを否定するつもりはありませんが、若い子たちにはたとえ小さくても結婚式を挙げてもらいたいなと思っています。
結婚式って大体こういう流れだよねというフォーマットがあると思いますが、それを執り行うための準備の中で、誰を呼ぼうかなというところから始まり、どういう方にスピーチをお願いしようかと考えたり、映像に使う過去の写真や動画を集めたりする作業が必要で、自分たちがどのように育ってきたか、どういう方々に囲まれて、支えられて生きてきたかということに自然と触れられるような仕組みになっているのです。
自分の半生を振り返ることはもちろんですが、準備の過程で、パートナーにも、同じようにたくさんの愛を受けてきた半生があることを知ります。
結婚式の準備の中で、自分の家族、友人と同じように妻の家族、友人のことを大切に想えるようになったと感じています。
結婚式とは自分が大人になるまでの半生を改めて深く知り、感謝する場。
そして、普段なかなか伝えられないその感謝を言葉にしやすい場だと思っています。
「わかっているようでわかっていないこと」を知り、「伝わっているようで伝わっていないこと」を言葉にできる絶好の機会が結婚式だと思うので、自分の後輩たちには是非結婚式を挙げることをお勧めします。
それにしても妻よ。。
(これ載せたの多分キレられる)
我々も歳とりましたねぇ。
今後とも宜しくお願い致します。
末筆になりますが、改めて当時お世話になったORVIETOスタッフの皆様に感謝すると共に、約20年にわたり、松阪で多くの素晴らしい結婚式を作り上げてきた皆様のお仕事に最大限のリスペクトを。
ORVIETO、ありがとう。