根拠ある自信

2021.10.30(土)

今日は息子たちが通う保育園の運動会でした。
特に年長の長男にとっては保育園最後の運動会。
毎日たくさん練習して本番を迎えたようです。

両親揃って運動音痴なので、スポーツの分野で我が子に期待することは「何でもいいからひとつぐらいはスポーツを楽しんでほしい」というぐらい。
一番になってほしいとか、平均より上にいてほしいとか、その手の期待は一切ありません。
しかし、今日の運動会ではかけっこで一等賞、親子リレーはアンカーでゴールテープを切り、障害物競争もダンスも上手にこなし、良い意味で予想を裏切られる結果になりました。
過度な期待をしてプレッシャーを与えないことは大事かもしれませんが、子どもの可能性を勝手に限定してしまわないことも同様に大事なことですね。猛省です。

さて、運動会に向けた練習の中で障害物競争の鉄棒(前まわり)と跳び箱がなかなかできなかった長男。
できる・できない以前に「僕には無理だよ~」と最初から諦めている様子が見受けられたので(このメンタルも親譲り)、結果はどうあれ、もう少し粘り強くチャレンジできるようにはなってほしいと思い、夫婦でそのような言葉掛けをしてきました。

そうは言っても、苦手なことにチャレンジすることは誰だって億劫なものです。
最初は妻がお菓子で釣って鉄棒の練習に連れ出し、運良く鉄棒はすぐに克服。
ひとつ成功体験を得たことで、「跳び箱も練習すればできるよ!」とアプローチできるようになりました。

跳び箱の練習は保育園でしかできないので、我々が直接何かを伝えることはできませんが、「諦めずに練習することはかっこいいんだよー」ということは伝えてきたつもりです。
なかなかできるようにはなりませんでしたが、本人も頑張り続けてくれましたし、先生方やお友だちにもたくさんアドバイスをいただいたようで、本番2日ほど前にようやく初めて成功したそうです。
以降数日間のドヤり具合ときたらもう。笑

そして、今日の本番。
障害物競走のメインセクションでは鉄棒or跳び箱のどちらかを子どもたち自身が選んで挑戦するというものでした。
長男はギリギリまでできなかった跳び箱を選択。


そして、見事成功!!
(これ読んでるヤツ全員、今から一分間拍手しろ。)

つい数日前まで苦手だった跳び箱を前に、自信にみなぎった表情で向かう長男は本当にかっこよかった。
彼なりに「これだけやったから大丈夫」という努力に裏打ちされた自信があったのでしょう。
仮に今日失敗していたとしても、あの表情はかっこよかったと思う。

親としては跳び箱を上手に跳べたかどうかはどっちでも良くて、苦手だったことに対して最後まで諦めずに、逃げずに向き合い続けた経験をしてくれたことが本当に嬉しいのです。
これからもっとたくさんの壁にぶつかるし、もっともっとどうしようもなく感じられることもたくさん出てくるでしょう。
でも、そんなとき、きっと今日の成功体験が彼を助けてくれるはず。

大人になればなるほど、諦めたり、捨てたりした方が効率がいいよねってことが出てくる。
何でも諦めずに時間をかけてやることで、逆に得られなくなるものも確かに存在するでしょう。
そういうことを口実にして、僕たちは諦めることにどんどん慣れてしまうのですが、もう少し粘り強くやることを忘れずにいてもいいのかなと我が子から教わった一日でした。


僕が長男に伝えていた 「諦めずに練習することはかっこいいんだよー」 なんて、誰が言ってんねん。って感じです。
「これだけやったから絶対大丈夫!」なんて言えること、テメーにひとつでもあんのかよ。

今日は本当にかっこよかった。
金メダルです!