「何を言うか」より「誰が言うか」

サッカーファンの方なら既にこのゴールを見られた方も多いのではないでしょうか。
先日のJリーグで多くのサッカーファンの感動を呼んだ、横浜F・マリノス 宮市亮選手の復活ゴールです。

3度の前十字靭帯の怪我を乗り越え、10年ぶりに日本代表に復帰したその試合で4度目の前十字靭帯断裂。
順風満帆なキャリアを約束されたような華々しい10代から、度重なる怪我に苦しんだ20代を経て、10年ぶりに返り咲いた代表戦でまた同じ怪我をしてしまう。
絶望ですよね。。

しかも、前十字の怪我って相当大変らしいんですよ。
復帰に一年近くかかるし、リハビリもかなりキツいって聞きます。
知人で前十字やった人たち、みんなめちゃくちゃ苦労して復帰してます。
そもそも選手生命を脅かすような大怪我です。普通4回もやったら心折れますよね。

それでも彼は帰ってきました。

” 諦めなければ何か変わる “

彼ほどこの言葉に説得力を与えられる人が他にいるでしょうか。
このゴールがアディショナルタイムに入るまでビハインドを負っていたマリノスの、残り数秒での大逆転弾だったことも相まって、この言葉は多くのサッカーファンに響いたと思います。


どこでも聞くような当たり前の言葉。
しかし、「誰が語るか」によってこんなに感じ方が違います。

SNSの普及により「発信力」の大切さが叫ばれる世の中。
それはそれで大切なんだけど、どうも人や組織の価値がフォロワー数や「バズった」かどうかで語られるような風潮を僕は好きになれません。

本当に大切な「発信力」って、どれだけ人の心を動かせるかなんじゃないかな。
人の興味を引く内容であったり、尖った主張をすることで多くの人の目や耳に触れるかもしれないけど、結局それが伝わるかどうかは生き様次第。
僕も今書いているこのブログが空の言葉にならないような生き方をしていかなければ。