自信

僕は自分に自信がありません。
生まれてこの方ずっと。
何をやってもどんくさいし、要領が悪いし。。
だから、日々色んなことに不安を抱えていたり、心配性だったりします。

不安や自信のなさはパフォーマンスに悪影響を与えます。
特にスポーツの現場ではそれが顕著ですね。
メンタルがプレーに与える影響は大きく、自信がないときは本来できるはずのことまで上手くいかなくなってしまいますし、逆に良いメンタルでやれているときは普段できないようなことができたりします。

じゃあ、その「自信」ってやつはどうすれば得られるものなんだ??
今日はそういうことを考えていきたいと思います。

まず、自分の人生を振り返ってみて、自信を持てた経験って・・・

ひとつは高校受験。
受験4ヶ月前に志望校のランクを上げて、そこから平日1日6時間、休日12時間勉強して合格に持って行った経験。
もうひとつは中学時代の持久走。
中学校1年生のマラソン大会で、運動部なのに下から2番目だったことが恥ずかしすぎて、翌年のマラソン大会までの一年間ほぼ毎日走りこんで、翌年トップ10に入った経験。
心配性なので、「これだけやったから大丈夫」とまでは思えなかったけど、当時の自分ができる最大限に近い量の努力ができたので、「これで無理なら仕方ない」と割と前向きな気持ちで本番に迎えたことを覚えています。
これらの経験から、自信を得るためにまず必要なのは努力の量だと考えています。
周りがどれだけやっているかわからない中で、実際に成果をあげられる努力量を知ることはできませんが、目標達成から逆算して「これだけはやる」とか「一日何時間はやる」とか自分が納得できる基準を設定しておくことは不安を取り除くひとつの要因になるような気がしています。

とはいえ、時間も体力も有限。
選択と集中も必要になってくるでしょう。

そういう努力の仕方をしたのが大人になってから試合で活躍するために始めた筋トレ。
取り組む前後で試合中のボールロストの回数が減って、「これはできる」というものをひとつ持てたことでプレー中のメンタルが安定し、他のプレーも上手くいくようになったという経験です。
それ以前は様々な要素に幅広く取り組んでいたものをひとつに絞ったことが良かったと思っています。

知り合いや一緒にボールを蹴ってきた方々にはバレてしまっていますが、僕は生粋の運動音痴です。
走る・投げる・跳ぶなどなど、どんな能力も10人いたら8番目・9番目ぐらいのレベル。
以前はそれを満遍なく6番目・7番目に持っていくような努力をしてきたのですが、長くスポーツを続けている人なら大抵どんな能力も平均点以上とれるはずで、そのような相手を前に6番目だろうが9番目だろうが、「勝てる相手」であることに変わりないのです。
結果的にその努力が自信に繋がることはありませんでした。

しかし、努力の方向を筋トレに絞って、当時自分が所属していたカテゴリーの平均以上を目指すようになってからは、自信を持ってプレーできる時間が増え、努力していないプレーも試合の中で勝手に向上していった感覚があります。
スポーツに限らず相手が存在する世界においては、結果は相対的なものであり、努力すれば結果が出るとは限りません。
そのような世界では「どこで勝つか」を設定した上で努力しないと、それが結果にも自信にも繋がらないということを感じた経験でした。

というわけで、最初の問いについて考えると・・・
自信を持つということは仮説通りの成功体験を得るということなのかなと思いました。
偶然上手くいくこともあると思いますが、「こうすれば上手くいくんじゃないか」という仮説を立て、それを実行して、結果に繋がったときに自信を得られるのではないかと感じました。

PDCAってよく聞きますけど、やっぱり大事なんですね。
少し前の投稿 でも書いた通り、僕のストレングスファインダーの上位2番目の資質は「適応性」
不測の事態への対応力が高い一方で、流れにまかせて行動することを好みますので、計画的な動きが苦手で、目標に対する意識が時間の経過とともに薄れがちです。
仮説を立てて計画的に努力していくというプロセスは自分にはめちゃくちゃ不向きですが、必要なことでもあると感じましたので、計画を常に見えるようにしておくとか、誰かと一緒に取り組めるようにするとか、工夫しながらひとつひとつ自信を増やしていけたらいいなと思っています。